月経量が多い場合、ディスクはナプキンやタンポンよりも優れていることが新しい研究で判明

デボラ・バルタザール 2023年8月7日

市場にはナプキン、タンポン、カップからディスクに至るまで、多くの生理用品が販売されています。しかし、臨床医にとっても消費者にとっても有益な指標である経血の量について、信頼できる情報が不足しています。

大量の月経出血は月経のある人の最大 3 分の 1 に影響を及ぼしており、ナプキンやタンポンなどの従来の月経用品を使用する場合のみ診断できます。しかし、従来とは異なる製品を使用する人が増えているため、臨床医は、多量の経血を吸収するのに最適な製品は何かについて患者にアドバイスするためのデータを求めています。

BMJセクシュアル＆リプロダクティブ・ヘルス誌に月曜日に掲載された研究結果によると、月経ディスクが経血量の多い人に使用するのに最適な製品である可能性があることが、新たな研究で示唆されている。研究者らによると、伝統的な製品と、カップ、ディスク、生理用下着などの現代の月経用品（ベサニー・サミュエルソン・バナウ氏がクリニックで定期的に目にするもの）とを比較する場合、業界標準は存在しないという。

「私にとってこの研究を本当に動機づけたのは、私のクリニックで月経カップを使用している患者の数が非常に多かったということだと思います」とオレゴン健康科学大学の責任著者で医学助教授のバノー氏は言う。彼女は、オレゴン州に住む人々は持続可能性を重視しているため、カップを愛用しているのではないかと推測していますが、飽和状態になったナプキンやタンポンの数に焦点を当てた PBAC と呼ばれる現在の指標と比較するのは困難です。 PBAC または絵による失血評価チャートによると、ナプキンやタンポンを 2 時間ごとよりも頻繁に交換する必要がある場合、患者は大量の月経出血と診断される可能性があります。

「しかし、カップを使用していて、6 時間ごとに交換しなければならない場合はどうなるでしょうか?」バノー氏は「それはどういう意味ですか？」と尋ねた。

そこで、バノー氏と同僚は、さまざまな製品の容量を比較することにしました。研究チームは、一般的に使用されている21の製品のうち、月経ディスクが平均61mlで最も多くの血液を保持するのに対し、生理用下着はわずか1mlしか保持できないことを発見した。タンポン、ナプキン、月経カップには 20 ～ 50 ml の血液が入ります。

「彼らは、非常に革新的で独創的だと私が思うことをしました」と、スタンフォード大学産婦人科教授で、論文に付随する社説の執筆者の一人であるポール・ブルーメンタール氏は述べた。彼はこの研究には参加していませんでした。「この論文が届いたとき、私は自分自身を振り返ったのを覚えています…『何ということか、これまでずっと経ってきたのに、月経パッドや月経製品とその容量に関する適切なデータが得られないのですか?』

月経は、世界中で毎日 3 億人以上の人々に影響を与える正常な身体経験であるにもかかわらず、依然としてタブーなトピックであり、研究の世界にも飛び火しています。社説の中で著者らは、PubMedで簡単に検索した2020年の研究に言及しており、同時期の勃起不全に関する出版物は1万件以上あったのに対し、2011年から2018年までの過去10年間で月経血に焦点を当てた出版された研究はわずか400件しか見つからなかった。。

「これは本当に素晴らしい研究だと思うし、時代が変わったと思う」と、あらゆる種類の月経用衛生製品を使用する患者を定期的に診察しているミシガン大学産婦人科助教授のモニカ・ウォル・ローゼン氏は語った。彼女もこの研究には参加していませんでした。「患者は現在、月経や経血採取についてさまざまな選択肢から選択できるようになっており、何が経血を吸収するのに最適であるかを理解できる必要があります。」

ブルーメンソール氏は、宣伝されているものとは異なる容量が発見されたため、研究者による赤血球の使用は「血液は水よりも濃い」ことを真に証明していると付け加えた。産業 (および商業) では、企業は通常、製品の能力をテストするために食塩水を使用します。

研究者らは、全血から分離された単なる赤血球である、血液銀行にある袋詰めされた期限切れの濃厚血球を使用した。どちらの形態も、子宮内膜細胞や膣分泌物も含まれる月経血と実際には同じではありませんが、ただ水や生理食塩水を使用するよりは優れています。そして、血液を完全な形で見つけるのはさらに困難です。生理中の人を対象にこの研究を行うことも、人によって出血の仕方が異なり、快適さのレベルが結果に影響を与える可能性があるため、非常に困難だっただろう。しかし、バノー氏によると、月経出血量が多い人の月経カップと生理用下着の使用を比較する研究が進行中だという。